先日の勉強会のときは、さらりと流してしまったのですがあとでよく考えたら、とっても重要なことだと気づいたのでここでシェアさせていただきますね。

喫煙と妊娠

• 血漿ニコチン濃度（ニコチンの代謝物ね）が高くなるほど、自然流産率が高くなり、ヘビースモーカーの流産率は２倍に増加する。
• 妊娠経過への影響＜違所性妊娠（たばこを吸わない人の２倍）、顎管無力症、切迫流産、37週未満の前期破水、早産、絨毛膜羊膜炎、常位胎盤早期剥離、前置胎盤（たばこを吸わない人の２倍重＞
• 胎児への影響＜口唇裂および口蓋裂、先天性心疾患、手足の欠損、腹壁破裂、低体重＞
• 妊娠してからの禁煙は、胎児の低体重のリスクを低減させるが、それ以外の効果があるかは不明である。

「妊娠したらたばこをやめる」という話をよく聞きます。

また「旦那はヘビースモーカーだけど、私はタバコを吸わないから大丈夫だよね」とも、よく言われます。

でも、どちらもＮＧです。

勉強会でも言われましたが、妊娠してからの禁煙は、妊娠経過への影響を減らせるかどうか、また、低体重のリスク以外の胎児への影響を減らせるかどうか、は不明です。

つまり、「妊娠してからたばこをやめる」で間に合うかどうかは、大変怪しいのです。

また、自分が吸わなくても、周りが吸えば自分はそのたばこの煙を吸っていることになります。

それを「受動喫煙」と言いますが、その害は、自分が吸っているのと同じこと、だそうです。

なので妊娠を望んでいるのであれば妊娠する可能性があるのであれば妊娠していない時点からカップル両者がたばこを吸わないことが大切です。

もちろんみんながみんなそうじゃありません。

喫煙者であっても、妊娠中も生まれてきた赤ちゃんにも特に問題はなかったという方も確かに多いです。

でも、それは幸運だっただけかもしれません。

あくまでも今回の話は喫煙することで、これだけのリスクが高まりますよ、ということですがそれを無視することは、貴方にはできますか？パートナーさんはできますか？

もしかすると、貴方は大変な思いをするかもしれません。

もしかすると、赤ちゃんに大変な思いをさせるかもしれません。

それでもよければ、ずっと吸い続けたら良い。

「自分のところは大丈夫だ」と思うのも自由です。

赤ちゃんは、私たちが考えている以上に、早く成長します。

すなわち、妊娠3～8週で、循環器系、呼吸器系、消化器系、神経系などの重要な臓器が形成されるのです。

妊活をしていなければ、ほとんどの場合妊娠3-8週はまだ気づかない期間です。

その大切な時期に、自分が喫煙していた、または、パートナーが喫煙していた・・・結局はわかりませんが、妊娠してからずっと不安、というのは避けたいですし、もし何かあったとき、その後悔を一生引きずることになりはしないだろうか。

だからやっぱり私は、妊活するしないに関わらず妊娠を望むのなら、妊娠の可能性があるのならお二人でたばこは止めて下さい、と言いたいです。