私は祭事を除いては基本無主教。
でも、綺麗なステンドグラスがある教会があると聞けば、見学に行きたくなります。

先日旅先で立ち寄った教会もその一つ。
16世紀に建立されたというから、すでに500年あまりの歴史をもつ由緒正しい教会でした。

中のステンドグラスは期待に違わずでしたが、そのモチーフを改めて観ると、人々の祈り。

壁面の彫刻もたくさんの人々がそれぞれの形で祈る姿が表されてきました。

現代も毎週ミサが行われ、祈りを捧げています。

こうして昔から人は祈ってきた。

それを改めて認識した時、私達ももっと祈っていいのではないかと思ったのです。

技術が進み、あらゆることができるようになった今、全てが思い通りに行くと考えてしまいそうになるけど、やっぱり違う。

まだまだ人間の英知をはるかにしのぐ大きな力が存在する。

こうすれば必ずこうなるといった絶対も、ない。

ならば、自分達は自分達なりに精一杯やった後は、祈ろう。

自分を信じ後は祈り大きな力に委ねよう。

最前を尽くして、後は祈る。
昔から人はそうしてきた。
それは今でも健やかに生きるための一つの方法なのではないか。

そんな風に強く感じたのでした。