冷えは女性の大敵と言われる理由
冷えは女性の大敵、と昔から言いますが、それはなぜか?と問われると、詳しく説明できないのがほとんどだと思います。
私もしかり、でしたがその理由が少しわかりましたので、ここで皆様にお伝えしたいと思います。
その前に、こちらをご覧ください。
おわかりでしょうか?
これは女性の骨盤周りのイラストです。
真ん中から下に子宮があって、その両サイドの卵巣があります。
その卵巣の下、青い太い線が走っていますね。
この青い太い線は「下大静脈」。
「冷たい血液」が大量に流れています。
「え、血液はもともと温かいもの。冷たいっておかしくない?」確かにそうですが、これは動脈と静脈の一種の比喩表現。
つまり栄養素やホルモン、酸素などを運ぶ動脈の血液は「温かい血液」と呼ばれる一方老廃物を回収して、足先から返ってくる静脈は「冷たい血液」と言われるのです。
このように、卵巣のすぐ側には下大静脈と言って「冷たい血液」が大量に流れています。
つまり、卵巣はいつも冷やされているのですね。
これを、名古屋の浅田レディースクリニックの浅田義正先生は「静脈を流れる冷たい血流は、ちょうど空冷システムみたいにもともと卵巣を冷やし続けているのではないかな、と思うのです。」と説明されています。
卵巣や子宮は、女性の生理の臓器。
女性にとって、生理は非常に大切なシステムです。
そんな大切な臓器を冷やしてしまうとホルモンバランスが崩れ女性の健康を阻害する要因となってしまいます。
構造上、ただでさえ静脈によって冷やされているのに一層冷やすことで、血流が悪くなれば静脈の滞在時間が延びてしまい、一層卵巣は空冷システムの中にさらされることに。
それが、卵巣や子宮の機能を低下させることは想像に難くありませんね。
昔から「冷えは女性の大敵」と言われてきた訳は実はこんなからだの構造が理由だったのです。
余談ですが、毎月あるはずの女性の排卵は脳からの神経伝達で行われるわけではなく血管を通り、卵巣動脈を流れる血液によって運ばれるホルモンの司令によって行われています。
つまり、排卵を促すホルモンを滞りなく運ぶのは血流だけに依存しているところがあるのです。
ということは、からだが冷えて血流が悪くなると排卵を促すホルモンが運ばれず排卵できない、ということになってしまいます。
それは、女性の妊娠の機会を奪ってしまうこととなり「冷えは女性の大敵」と言われるゆえんはここにもあるといえますね。
もちろん昔の人は生物学的に「冷えは悪い」と理解していたのではなく経験上、その大切さを身をもって知っていたのだと思います。
私たちは、それを頭でも理解することができたのですからより一層、からだを冷やさないよう、いろいろと工夫をしていきたいですね
昔の人は、本当に偉大です。
私が書いています
1966年11月山口県生まれ。丙午のさそり座で、超気性は激しいはずですが、実際は…?2009年よりながいきや本舗店長として、たくさんのお話をお伺いしています。
また、TCマスターカラーセラピスト、食育指導士としても活動しています。
家族は旦那。夫婦二人を謳歌中です。