からだ作りのための食事
そこで応募者の方々が、いろいろとご質問を寄せてくださったのですが
その内容が多岐に渡っているため、方々でエビデンスを摂りながら答えていましたので
結構時間がかかりました。
例えば
「葉酸は流産防止になるのですか」?
はい、なるんですね。
葉酸の摂取が少ないと
悪玉アミノ酸と呼ばれている「ホモシステイン」の濃度が高まるのですが
この「ホモシステイン」は、その濃度が高まると
胚の生育障害や早産、流産のリスクが上昇するということが知られています。
つまり、葉酸レベルが低下→ホモシステイン濃度が上昇→胚の正常な発育が阻害されるリスクが高まる
それが早産や流産につながってしまうのです。
なので、妊娠中もしっかり葉酸は摂った方がいいのですね。
ちなみに厚生労働省も、妊娠中は
妊娠していない状態の成人女性の一日の推奨量240μgに加えて
更に240μg、合計一日480μgの葉酸を摂ることをすすめています。
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だからと言って、葉酸だけ摂っていればいい、というわけではありません。
当然ながら、からだは葉酸だけでできているはずはなく
たんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラル・・・
ありとあらゆる栄養素から成り立っています。
食事についても相談が多かったのですが
結局、これを摂ればいい!というものはなく
まずは、バランスよく万遍なく食べる、というのが、一番大切なのだと思います。
ハーバード大学の先生も
「私たちが、この研究を通じて、真に学んだことは、結局、
1つ1つの食品や生活習慣ではなく、
全体としてバランスがとれていることが大切だということです。
何かに偏るのはよくありません。」
とおっしゃっています。
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でも、意外と
「バランスのよい食事」って難しい。
そんな時は、日本食に戻ってみるといいと思います。
その中身は「まごわやさしい」
つまり
ま・・・まめ類(お豆腐や納豆など)
ご・・・ごま
わ・・・わかめなどの海藻類
や・・・野菜。特に旬のもの
さ・・・魚。特にいわし、あじ、さんま、さばなどの青魚がおすすめ
し・・・しいたけなどのきのこ類
い・・・いも類
これに時々は、赤身のお肉などの動物性のたんぱく質を加えてみる。
食べ方としては「一汁一菜」、つまり、
ご飯+お味噌汁+おかず、ですね。
最近では、料理研究家の土井義晴先生が
「ご飯と具沢山のお味噌汁でも一汁一菜」と
おっしゃっていますので、
「一菜」が難しい(めんどくさい 爆!)時は
お味噌汁の中に、なんでも入れちゃって!
お味噌汁って、大抵のものが合うじゃない?
先程の土井先生のインタビューを見たら
ブロッコリーもお味噌汁に入れてた!
私的には、ブロッコリー+お味噌汁は革新的だったのだけど
きっと食べたら、違和感ない。むしろ美味しいかも。
結局これも、続けることが大切なのです。
食材やら調理法やら、あれこれ考えて時間をかけて
それが続くのであれば、素晴らしいことだけど
食事って毎日毎食のことだから、実際そうはいかないのではないでしょうか。
(私はそうだ)
またそれで、ストレスになって
「作ったけれど、もうへとへと」とか
「作るのがいや・・・」になっちゃったら
本末転倒です。
もちろん、考えるの大好き!作るの大好き!!だったら
ぜひぜひ続けて。
でも、これから頑張る!という場合は
初めからぶっ飛ばしたら、息がきれちゃうから
自分が無理なくできる範囲で始めましょう。
それが、日本食。
あ、日本人に生まれてよかった!と思います。
で、そこから料理が楽しいと目覚めて
いろいろなものが作れるようになったら
やっぱり素敵ですね。
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それと思うが、作ることと同じくらい
楽しく食べる、ということも大事だと思うのです。
ぶっちゃけ、私は平日一人で食べることも多くて
そんな時は、自分が好きなものとはいえ、
なんだか味気ない・・・
食欲減退、ということは悲しいかな(?)ありませんが
「作業」感満載、なんですよね。
なので最近は、
盛り付ける食器を考えてみたり、と
一人でも「作業」にならないよう工夫するようにしています。
でも、二人や複数の時は
どんな食器であっても、
美味しいねって言い合ったり、
他にもいろんな話をしたりできるから
楽しいですよね。
また、一人で食べるときがあるからこそ
他の人と一緒に食べることに
一層、感謝。
そうした、楽しいとか感謝の気持ちも
血となり肉となるのではないかと思うのです。
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人間は食べないと生きていけません。
でも他の動物と違い、食べることは生命維持活動だけでなく
喜びや楽しみでもあります。
無理に難しいことを求めてしかめっ面になって、
その内お料理や食べることが嫌いになるくらいなら
簡単で結構!ストレスなく、楽しく続けられる方が
いいと思います。
自分のからだをよーく観察し、自分のからだを思いやれば
おのずと、これが足りてないな、とか、これ食べたいな、とわかってきますし
そのからだの声に従って用意して、楽しく食べましょう。
それが一番のからだ作りだ、絶対。
☆素敵なインタビューです。ぜひ!
「一汁一菜でよいという提案」 土井善晴さんがたどりついた、毎日の料理をラクにする方法
私が書いています
1966年11月山口県生まれ。丙午のさそり座で、超気性は激しいはずですが、実際は…?
2009年よりながいきや本舗店長として、たくさんのお話をお伺いしています。
また、TCマスターカラーセラピスト、食育指導士としても活動しています。
家族は旦那。夫婦二人を謳歌中です。