マツムラ通信

朝食は食べるべきか否か?

2017年6月11日配信の産経新聞によると、朝食を食べない人は食べる人に比べて

・ 学力が2-3割低い

・ 脳出血のリスクが4割高い

・ 冷え性に2倍なりやすい

ということがわかった、ということです。

特に女性にとっては「冷えは女性の大敵」と昔から言われるように、朝食と冷えとに関連があるのなら、聞き捨てならないお話です。

ここで記事を一部ご紹介いたしますね。

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■ 冷えている働く女性

朝食の大切さを重視する医学や栄養学の専門家でつくる「腸温活プロジェクト」は、朝食を食べる頻度が少ない女性は冷え性になりやすいという調査結果を発表した。

研究チームは、首都圏に住む20~40歳代の働く女性を対象に、低体温と冷え、朝食についてアンケートを実施。32・5%が体温36度未満の低体温であることが分かった。低体温の傾向は若いほど高く、20歳代は37・0%に達していた。

低体温者は、「眠りが浅い」(30・3%)、「胃腸の不調」(18・5%)、「むくみ」(42・1%)、「太りやすい」(29・2%)などの不調を日常的に感じていたという。

「冷え」については、全体の82・5%が日常的に感じていると回答した。冷えているような感覚が常に自覚されている状態で、いわゆる「冷え性」だ。

朝食を食べる頻度との関係を調べたところ、週の半分以上食べている人の冷え性率は27・2%だったが、週の半分以下しか食べていない人は約2倍の55・0%に達していた。

冷えを感じる時間帯を年代別に見ると、20歳代が朝の時間帯に感じる傾向が強かった。20歳代の女性は、毎日朝食を食べる人の割合が54・0%と各世代の中で最も低い。研究チームは、働く女性は朝食抜きで体が冷えたまま1日の生活をスタートさせる人が多いためではないかと分析している。

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(参照: 朝食抜きは良いことなし 学力低く、脳出血リスク4割高、冷え性率も2倍に… )

 

また農林水産省のホームページでも「朝食は一日のはじめの大事なスイッチ」として、

・ 脳のエネルギー源のブドウ糖を朝食でしっかり補給し、脳とからだをしっかり目覚めさせましょう

・ 「体内リズム」と「生活リズム」のズレをなくすには、まず朝食をしっかりとることがとても大切。と、朝食の大切さを解説しています。

(参照: 朝食が大事なワケ:農林水産省 )

 

体内リズムと生活リズム

私たちのからだは、約24.5時間の周期のリズムを刻む「サーカディアンリズム」と呼ばれる体内時計を備えていて、そのサーカディアンリズムをつかさどっているのが、時計遺伝子というものです。

サーカディアンリズムは、「太陽が昇っている日中は活動的に、太陽が沈む夜間は休息しなさい」とするもので、体温や血圧、ホルモン分泌などの変化をつかさどる自律神経も、これに合わせて動いています。

そして、体内時計の働きによって、睡眠⇒覚醒リズム、体温リズム、食事リズムなど、いろいろな生活リズムが作られているのですが、これらの生活リズムが、もともとの体内リズムとずれてしまうと、からだにたいへんな負担となり、結果自律神経が乱れ、活動が鈍ったり、血流が悪くなったり、ホルモン分泌が不安定になったり、とからだに影響を及ぼします。

また、感情が不安定になってしまったりすることもあります。

女子栄養大学の蒲池桂子教授は、規則的に3食取ることが、この調節機能維持に役立つとおっしゃっています。

 

朝食はやっぱり食べたほうがいいの?

確かに「体内リズム」と「生活リズム」のずれは、自律神経の乱れを生み、そこからホルモン分泌が乱れたり、血流が悪くなったり、臓器そのものの動きを悪くしたり、と健康維持によいことはなさそうです。

だから、朝食はやっぱり食べたほうがいいの?

例えば「朝食抜き」となると、一日に2食ということになりますね。

確かに「一日3食食べないと!」「朝食は必須」という一方で、「一日2食で十分」「朝は食べなくてよい」という方も多くいらっしゃいます。

「江戸時代中期までは、もともと日本人は一日2食だった」

これを根拠とする方もいらっしゃいますかが、どちらが本当なんでしょう?

ネットでいろいろ検索しましたが、はっきりした答えはどこにも書いてなくて、正直よくわかりません。

ただわかったのは、日本人はもともと一日2食ではあったが、それは「朝夕」だったらしい、ということ。つまり朝食は食べていたんですね。

ちなみに、一日2食とはいえ、間食はしていたようです。

そして、先程の体内リズムと生活リズムから考えると、「朝食は食べたほうがいい」ということになります。

また、朝から脳を使う場合(勉強、仕事、会議などなど)は、脳のエネルギー源はブドウ糖だけなので、朝食を摂った方が、頭がよく回りそうです。

なので、昔も今も朝食は摂った方がいいような気がしてきました。

 

量とバランスが大切

でも結局一番大切なのは、量とバランスだと思います。一日を通して、適量バランスよく食べること。

元国立健康・栄養研究所長の小林修平・人間総合科学大学特任教授は「1日3食の習慣を崩すのは栄養バランスの観点から好ましくない」とおっしゃています。

1日2食以下にすると「エネルギーを充足したいという脳の作用から、1回の食事量が過剰になる。力士などは身体を太らせるためにあえて食事の回数を減らすことがあるが、一般の人は3食が理想だ」と強調する。例えば朝食を抜いた場合、昼は高カロリーのメニューを頼んだり、ごはんを大盛りにしがちになる。これが習慣になれば「肥満や生活習慣病の原因にもなる」ということらしいです。

確かに、朝抜くとエネルギー切れと「朝抜いたからいいか」という油断から、ランチを多めに食べる傾向にありませんか?

で、お昼を多めに食べたせいで、夕食が遅めになり、その後すぐに寝る→朝胃がもたれて朝食食べられない→ランチは大目→夕食遅い→すぐ寝る→朝胃がもたれる・・・と、このループは全然健康的じゃないですね。

朝食にウエイトを置いた食事は、実は満足感が得られてその後の食事の量も落ち着いて、1日の全体量も少なくなるので、朝食にウエイトを置いた食事は、肥満防止になります。

また、高脂肪の食事を朝に摂るのと夜に摂るのでは、夜に摂るほうが太りやすく、マウスで一日の食事タイミングと回数で比べたところ、1日3食、昼夜2食、朝昼2食の内、昼夜2食が一番太りやすかったそうです。

なので、朝食を食べたほうが、からだのリズムを一定にする上でも、エネルギー面でも、胃腸の働きにも、適正体重にも、やっぱり良さそうです。

ただ、朝食を食べなきゃ・・・とすることがストレスになるのなら、無理に朝食を摂ることはないかもしれません。でも全然何も食べないのはやっぱり感心しないので、野菜ジュースやお味噌汁一杯、とか液体にされてはいかがでしょうか。

(参照: 食事はなぜ1日3回? 食のリズムと健康の深い関係  )

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店長松村恭子

私が書いています

松村恭子
1966年11月山口県生まれ。丙午のさそり座で、超気性は激しいはずですが、実際は…?2009年よりながいきや本舗店長として、たくさんのお話をお伺いしています。

また、TCマスターカラーセラピスト、食育指導士としても活動しています。

家族は旦那。夫婦二人を謳歌中です。

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