葉酸には合成葉酸（モノグルタミン酸葉酸）と食事性葉酸（ポリグルタミン酸葉酸）がありますが、今回、それについてご質問を頂戴いたしましたので、シェアさせていただきますね。

モノグルタミン酸とポリグルタミン酸とは

厚生労働省が推奨しているのは「合成型葉酸」のモノグルタミン酸型葉酸だと聞きました。ということは、妊活には、天然型より合成型の葉酸のほうがよいのでしょうか？

【お返事】

確かに、厚生労働省が推奨しているのは「合成型葉酸」であるモノグルタミン酸型葉酸です。

厚生労働省が推奨する量400μｇ／日も、合成型葉酸で換算しています。

それはなぜか？食品に含まれる食事性葉酸、つまり天然葉酸は吸収率が悪いからです。

なので、吸収率をよくした合成葉酸をすすめているのが現状です。

ご存知の通り、葉酸には二種類あります。

それが「モノグルタミン酸」葉酸と「ポリグルタミン酸」葉酸です。

食品に含まれお食事で摂れる葉酸、つまり天然の葉酸は、ポリグルタミン酸。

食事性葉酸とも言われますが、なにしろ吸収率が悪いのが欠点です。

そこで吸収率を良くするために作られたのが、化学的に製造された合成葉酸、モノグルタミン酸葉酸です。

市販の大半の葉酸サプリメントはこの合成葉酸を採用しており、厚生労働省も合成葉酸で推奨量などの数値を打ち出しています。

ながいきや本舗も、以前は合成葉酸を使っておりました。

しかし最近は、吸収率が良いことが逆に過剰摂取を招いているのではないか、との心配の声が上がってきています。

また、ながいきや本舗でも、お客様から食事性葉酸、つまり天然葉酸のご希望が高まってきたので、今回、「イソラ」と「ながいきや本舗の葉酸サプリ」の葉酸は、食事性葉酸を採用することにいたしました。

食事性葉酸の吸収率は合成葉酸の２分の１ですので、合成葉酸で400μｇ摂取するには、食事性葉酸だと800μｇ必要となります。

よって、「イソラ」も「ながいきや本舗の葉酸サプリ」も、一日あたり食事性葉酸として800μｇ摂れるよう配合していますので、葉酸の摂取量としても十分です。

紛らわしくて申し訳ありませんが、どうぞ安心してお召し上がりくださいませ。

▼　参照
厚生労働省：
神経管閉鎖障害の発症リスク低減のための妊娠可能な年齢の女性等に対する葉酸の摂取に係る適切な情報提供の推進について

独立行政法人国立健康・栄養研究所：
「健康食品」の安全性・有効性情報：葉酸