へそ温灸器とは
鍼や灸は東洋の伝統医学です。今から1300年も前に中国から伝わったと言われています。日本の気候はからだを冷やしやすいので、お灸はしっかりと日本に根付いたのかもしれません。
お灸は、もぐさ(薬草のよもぎを精製してつくるもの)の燃焼時の熱刺激を病気とつながりが深いと考えられるところに与えて病気を治療します。
同じお灸でも、肌に直接もぐさを乗せて火をつける「直接灸」と肌の間ににんにくや塩、薬草などをおいてからもぐさを乗せる間接灸(温灸)があります。
温灸は刺激が緩やかなので効果も緩やかでからだにやさしいお灸といえます。
どうしておへそにあてるの?
おへそはからだの中心にあって西洋医学でも東洋医学でもとても大切なところと考えられています。
東洋医学では「神闕(しんけつ)」とよばれるツボで栄養素をからだへ運ぶポンプの役割りといわれます。また、西洋医学でも太陽神経叢といわれる自律神経の集まるところです。
ご存知のとおり自律神経はストレス、疲れなどにも影響されます。普段から寝つきが悪い、イライラしがち、疲れがたまりやすいなどの症状がある方は、おへそに温灸をすることで寝つきが良くなって、疲れが取れ、安定した生活がすごせるようになります。
お灸というととても古いイメージがありますが、ストレスや冷えをたくさん抱えた現代人こそすすんでトライする必要がありますよね!
温灸器の効き目は何日目位かから現れるでしょうか?
第1日目から効いたという方も少なくありませんが、私たちの体の働きは2週間が1サイクルになっているといわれますから、少なくとも2週間は続けてみてください。
温灸器は体に合わないとか、長く続けていると体に悪い影響が現れてくるということはありませんか?
灸の原理と同様ですから、薬が体に合わないという場合と違って体質云々の恐れはありません。
しかし、不快でどうしても続けられない場合は気分的にも効果がありませんから、一時中止して、また始めてみてください。
温灸器を使用した後、ものすごくお腹かがすきますが、本当に食べてもかまいませんか?
ご心配はいりません。これまでの弱い胃腸の働きが活発になった証拠です。
しかし、はじめは多少ひかえめにし、胃腸を慣らしなから、だんだんその働きに応じて量を増やしていくのか賢明でしょう。
食後30分位とのことですか、都合でいつ使ってもかまいませんか?
いつ使っても結構です。
おすすめのご使用の時間帯は食後30分くらいです。
その理由としては、胃腸がいちぱん適した状態にあると考えるからです。
1日何回使ってもかまいませんか?
気分が良ければかまいません。
しかし、冷え体質やいつも弱い胃腸の働きのため困っている方は、1日1回を目安にしてお使いください。
ただし、ヤケドを防ぐ意味でも睡眠中(就寝時)の使用は止めてください。
温灸は熱い程ほど効き目が出るのでしょうか?
調熱布を2~3重と敷き我慢しすぎないことで、使用後に当てた箇所の赤さが2~3時間で消える位が目安です。
病院へ通いながら温灸器を使ってもかまいませんか?
灸の原理からいえばいっこうに差し支えありません。
念のため、担当の先生にご相談ください。